最高視聴率40%を記録した韓国ドラマの名作。
善徳女王とは、韓国の歴史上、最初の女王。
新羅の善徳女王を主人公に、彼女の波乱万丈な人生を描いたドラマです。
不吉な双子に生まれたがために、生れ落ちてすぐに宮殿を離れ、
砂漠で育ったトンマン。
のちの善徳女王。
運命に導かれて宮廷に戻り、双子の姉の死を経験しながら、王女として身分を回復します。
トンマンの前に立ちはだかるのが国の実権を握る女傑のミシル。
その美貌と能力で男たちを従え、逆らったらどんな目に合うかわからないという恐怖で人々を統治しています。
ミシルの野望は、王妃になること。
そのために先々代・先代の王を死に追いやり、そして今は自分の夫を王の座につけようと策略を練っている・・・・
トンマンの目標は、ミシルに対抗し、自分が王になることでした。
このドラマの魅力は、2人の女性が国づくりや社会の出来事に対して、それぞれの
信念を戦わせる点です。
ミシルは「愚かな民には、幻想を与えることが必要」と説き、
トンマンは「希望を与えることが大事だ」と応戦します。
「王になる」と宣言したトンマンは、「たとえ優れた政治家でも、ミシルは王になることはできない」と重臣に断言します。
それは身分のせいではなく、「夢を持たないから」だと。
そして「ミシルは王になる能力はあるが、王を夢見なかった。夢を見た人間だけが、その夢を実現するために計画を立て、方法を探し出そうとする。
私は民に希望を与えて、国を導く」とトンマンは強い決意を表明するのです。
ミシルは生まれが最高位の身分ではなかったために、自分が王になるなどとは夢にも思わなかったのです。
皇后になって実権を握り、力をふるうという考えしか持てませんでした。
ミシル自身もそれを自覚しており、堂々と夢を語るトンマンにどうしようもない嫉妬を覚えていきます。
トンマンはまたミシルの賢さ・鋭い洞察力・行動力・指導力全てを認めたうえで、
「なのにあなたが治める新羅はなぜ発展しないのですか?」と問います。
そして次の言葉につながっていきます。
「夢なき人間は決して人々を導く指導者には、なれません。
夢なき人間の時代は前進(発展)しません。」
夢を見ることのできない人間に、国を引っ張っていく資格はない、そんな人間がリーダーとして国を引っ張る立場になれば、その国は衰える。
これは皇后になり権力を握ることに執着しているミシルには痛い一言でした。
「指導者(リーダー)の資格とは、ずば抜けた政治能力やカリスマ性よりも、人々と
一緒に夢を見ることが出来る人間であるべきだ」ということを端的に表わした言葉。
【感想】
”お金や技術・権力どれも世の中では必要とされていることですが、
人の上に立つという事とは別な事のようです(笑)!!(私の意見)”
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