数学の心(遊び)とは
算数や数学とは、あまり好まれない学科のようです。
その理由は、学校で教わる数学は、計算・定理・証明ばかりで少し授業をさぼると、
わからなくなってしまうからです。
その事が苦手意識を持たせてしまっているのかもしれません。
しかし、日本人の数学の成績は、諸外国と比べても常に上位に位置しています。
高校・大学の入学試験では、重要な科目なので、問題を出されれば、できる人が多くいます。
日本は、数学では成績は良いが、数学が好きな人は40%ぐらいしかいません。
この理由は、1つしかない決まった答えを出すことに、日本人は強い。
だが自分で方法を考え、新たな答えを見出すことには弱いという傾向があります。
そのため数学の心(遊び)がいつしかどこかへ置き去りにされてしまったのではないでしょうか。
数学の心(遊び)と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。
そこでわかりやすい例として♫ 音楽 ♫ の場合を考えてみます。
音楽を楽しむのに、知識や楽器は必要ありません。
もちろんできる方がいいですが、できなくても本当に音楽が好きで、それなりに音楽の心をつかんで楽しんでいる人はたくさんいます。
数学の場合にも、これと似たことがあるのではないでしょうか。
数学では音楽の楽器の練習や理論の勉強以上に、計算練習や定理・証明などの勉強が大切で、それをおろそかにして数学の心というと無理があるかもしれません。
しかしそれも程度の問題で、計算や定理の勉強ばかりをしても、やはり何かが足りないだろうと思います。
参考文献:「数学をきずいた人々」 村田全(むらた たもつ)(1924~2008)
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